令和3年3月11日に名古屋市から全国に向けて『ARNI Web Live Symposium』が配信されました。エンレストは、ネプリライシンを阻害することにより、血中のBNP濃度を増加させると言われていますが、私の症例のデータでは、ANPをより増加させています。そのANP血中濃度が、カルペリチドをどの程度点滴静注した量に相当するかは不明ですが、少なくとも0,02γ程度と同等な血中濃度に上昇していると推察されました。つまりエンレストを内服すると、少量のハンプを点滴したのと同等な効果が得られる可能性があると推察されます。内服薬で心不全のホルモン療法が可能となるかも知れません。今後発表されるエンレストのデータから目が離せませんね。
ARNI Web Live Symposium
演者:平光ハートクリニック 平光伸也
『心腎連関を考慮した心不全治療~エンレストで心不全治療が変わる~』
