令和2年2月20日に当クリニックより東海4県の先生方に向け、WEB講演が発信されました。LDLはPCSK9阻害薬の登場により、どこまででも低下させることができる時代となりました。しかしLDLを20mg/dl以下に低下させても心筋梗塞の発症は20%しか低下させることはできませんでした。つまりLDL以外の危険因子(Unmet needs)が存在するあることを示しています。次のターゲットは、間違いなく中性脂肪です。中性脂肪の治療を考える際には、TG濃度とTGの質に注目する必要があります。TG濃度を最も低下せる薬剤はフィブラートです。TGの質は、TGを形成する脂肪酸により規定されます。最もよい脂肪酸は、EPAとDHAで、最も悪い脂肪酸はアラキドン酸と言われています。したがってTGの質を見るためには、EPA/AAが良い指標となります。今回の講演では、ロトリガの作用を中心にTGの質について解説させていただきます。
ロトリガWEB講演会
演者:平光ハートクリニック 平光伸也
『Unmet needsを考慮した脂質異常症の新しい治療法~ロトリガの有用性を含めて~』