北海道で地震に被災
9月5日は苫小牧市で講演を終えホテルで寝ていたところ、9月6日の午前3時8分に大きな地震が発生しました。その凄まじさたるや、立つことも動くことも出来ず、ただ途方にくれました。生まれて初めて経験する大地震でした。停電、断水、廊下は警報、真っ暗な部屋で、本当に恐ろしい思いをしました。街は電気も信号機も消え、けたたましいサイレンの音が響き渡っていました。また大きな余震が起こるのではないか!漠然とした不安に押しつぶされそうでした。ホテルの宿泊者は、皆さんロビーに集まり不安そうにすくんでみえました。パニックを起こして自動販売機を蹴っている外国人観光客もいました。苫小牧市は、震度7の震源地のすぐ近くで揺れがひどかったのだと思います。
王子の立派なホテルでしたので、助かりました。ホテルのロビーにはすぐに飲み物などが用意され、ホテルの対応は素晴らしいと感じました。 ホテルのとなりには王子総合病院がありますが、救急対応が大変だったと思います。 今日中に名古屋に帰れるのだろうか?様々な情報を集めていたところ、新千歳空港は発着可能とのこと。6時に車を走らせましたが新千歳空港は真っ暗で、玄関から閉鎖状態でした。その直後に本日のフライトは全便欠航と発表がありました。函館までタクシーを飛ばせば、新幹線に乗れるのでは?しかし室蘭では石油コンビナートの火災が発生しており、さらに高速道路も全面通行止めとなりました。八方塞りです。最後の手段として、フェリーを考えました。信号機も付いていない街を走り、苫小牧に戻りました。苫小牧港に行くと9時30分発の八戸行きのフェリーがありました。 何とかフェリーに乗り込むことできました。 船は苦手ですが、8時間30分フェリーに乗って18時に八戸港に上陸できました。その後タクシーを飛ばして三沢空港へ。何とか19時の最終便、三沢発羽田行きに登場することができました。そして無事に最終ののぞみに乗って深夜に帰宅できました。とても長い1日でした。テレビを見てみると、北海道では甚大な被害となっています。北海道各地の被害が最小限で済むことを、心からお祈りしています。