平成24年12月15日に千葉市にて、『尿検査セミナー in 千葉』が開催されました。この会は、千葉市周辺の病院に勤務されている臨床検査技師の先生方が集まられる研究会です。今回は、最近話題になっている微量アルブミンの臨床的意義と、BNPの重要性について講演させていただきました。前半では、なぜ微量アルブミンが心血管イベントの指標となりうるのかにうちて、詳しく解説しました。我々一般の臨床医は、患者さんの心血管イベントを抑制することがきわめて重要です。そのためには、積極的に慢性腎臓病(CKD)を診断し、管理することが重要です。CKDは氷山で表現されますが、我々はCKD患者の1割程度しか把握していないと言われています。今後は、これらの点に注目した管理が重要と考えます。公演後には、会場からの沢山質問をいただき、とても有意義な研究会でした。
演題
1.『平成24年度千臨技一般検査フォトサーベイの解説』
国保松戸市立病院 医療技術局 渡辺 一博 先生
2.『尿中アルブミンと血漿BNP測定の重要性』
平光ハートクリニック 平光伸也

