10月15日にマリオットホテルにて『真のRAA系抑制を考える』という研究会が開催されました。この研究会は市内でご開業の先生方をお呼びして、レニンアンジオテンシン系の抑制の重要性について勉強するために企画させていただきました。今年の10月で直接的レニン阻害薬(アリスキレン)が発売されて2年になりますので、この話題に最も詳しい新進気鋭の2人の先生をお招きしました。Lecture 1では、有馬先生からアリスキレンの降圧効果、そのメカニズム、今までのRAA系阻害薬との違いなどについて、臨床の現場で役立つお話を沢山していただきました。降圧薬の種類が増加し、さらに最近では配合錠が数多く発売され名前を覚えるもの大変な状況です。本日のお話を伺い、降圧薬の使い分けがよく理解でき、頭の中が整理されました。さすが有馬教授、とてもお話もお上手で、グッと引き付けられる講演でした。Lecture 2では、西山先生からアリスキレンの臓器保護のメカニズムについてお話していただきました。西山先生は基礎医学の教授ですが、毎週患者様の診療をしてみえる先生で、基礎でありながら臨床をよく理解されている先生だと思います。本日の講演も臨床家の我々に強いインパクトを与えていただける講演でした。講演後も沢山のご質問をいただきました。今回のような臨床に強い先生と、基礎を理解してみえる先生をお呼びした研究会が開催できればいいなと思っています。今日は本当に有意義な研究会でした。
座長 平光ハートクリニック 平光伸也
Special Lecture 1
『直接的レニン阻害薬(DRI)による降圧治療戦略』~特徴と使用上のコツ~
近畿大学医学部腎臓・膠原病内科教授 有馬秀二 先生
Special Lecture 2
『ラジレスの臓器保護メカニズム』
香川大学医学部薬理学教授 西山 成 先生
