9月29日滋賀県草津市の草津エストピアホテルにて『β遮断薬の真のパラダイムシフト in Siga』が開催されました。特別講演1では、滋賀医科大学内科学講座呼吸循環器内科教授 堀江 稔 先生の座長の下で、高橋先生から心房細動についての講演がありました。特に印象的だったことは、心房には血管と同様に血管内皮細胞が存在しており、心房の心内膜細胞に肥大や配列の乱れが生じると、動脈硬化と同じように単球の接着や心内膜細胞下への進入が生じ、動脈硬化のような線維化を形成するという内容でした。心房細動を発症する患者の背景を考えると、非常に理にかなった理論であると感心しました。今後の更なる研究の進展が楽しみです。豊郷病院病院長の蔦本尚慶先生は、最近まで滋賀医科大学の循環器内科にみえた先生で、心不全特に、BNPなどの生化学的マーカーの研究で世界的に有名な先生です。私も大学在学中には数多くのご指導をいただきました。今回は、光栄にも蔦本先生に座長をしていただき、下記の内容の講演をさせていただきました。β遮断薬は最近注目されている薬剤であるため、会場に参加された先生方から様々なご質問をいただきました。
特別講演1
座長:滋賀医科大学内科学講座呼吸循環器内科教授 堀江 稔 先生
演者:大分大学医学部臨床検査診断学講座潤教授 高橋尚彦 先生
『心房細動治療におけるβ遮断薬の役割』
特別講演2
座長:豊郷病院病院長 蔦本尚慶 先生
演者:平光ハートクリニック 平光伸也
『高血圧から慢性心不全 ~β遮断薬を使い分ける~』