9月11日新大阪駅の新大阪ブリックビルで尿検査フォーラム大阪2011が開催されました。今回は、大阪府、京都府、奈良県、兵庫県、滋賀県の臨床検査技師さんが200名以上集まられ、熱心な勉強会が開催されました。私は、『微量アルブミン尿と血漿BNPの臨床的有用性』の演題で講演させていただきました。微量アルブミンは、健康保険では糖尿病性腎症の患者さんにしか測定できない検査ですが、心血管イベントのリスクの層別化に極めて有用な検査です。今回は本検査の有用性について、循環器医の立場から講演させていただきました。早く保険収載されることを祈っています。BNPは我が国で発見されたペプチドで、心不全の病態を考える上で、外すことのできない項目です。我が国では、心不全の病態を把握したり、治療の効果判定などに利用されるマーカーです。しかし、まだ一般臨床医の中ではまだ十分普及していません。今回は、心不全の自験例や大規模臨床試験の結果などを交えて、BNPの臨床歴有用性について、解説させていただきました。臨床検査の先生方はとても熱心で、日曜日にもかかわらず熱心に講演を聞いていただくことができました。