ヨーロッパ心臓学会の会期中にパリで心不全に関する座談会が開催されました。自治医科大学さいたま医療センター循環器内科教授の百村伸一先生に司会をしていただき、北海道大学医学部循環器内科教授の筒井裕之先生、奈良県立医科大学第一内科教授の斉藤能彦先生、慈恵医科大学循環器内科教授の吉村道博先生と私が参加しました。2010年にわが国における慢性心不全のガイドラインが改定されましたので、まずその内容について、ディスカッションしました。心不全治療については、主にレニンアンジオテンシン系抑制薬やβ遮断薬の位置づけについて、非常に興味深い内容のディスカッションをすることができました。今後心不全患者はどんどん増加すると考えられています。今後も心不全のご専門の先生方と一緒にわが国における心不全治療について、考えてゆきたいと思っています。