6月26日倉敷市の川崎医療短期大学にて、尿検査フォーラム中四国2011が開催されました。この研究会は、中国四国地方の検査技師さんが100名以上集まられる会で、主に尿検査の方法、臨床的意義などが検討されます。私は、『微量アルブミンと血漿BNP測定の臨床的有用性』の演題で、講演させていただきました。微量アルブミン検査は、現在糖尿病性腎症の疑い、糖尿病性腎症Ⅰ期、Ⅱ期しか保険適応がありません。しかし微量アルブミン陽性患者は心血管イベントのリスクが3倍になるといわれており、とても重要な検査です。また最近わが国で行われた調査では、高血圧患者の30%に微量アルブミンが要請であることが確認されています。現在、腎臓学会、高血圧学会などから厚生労働省に、保険適応の収載が要請されています。是非、保険適応になってほしいと願っています。