平光ハートクリニック

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名古屋市南区にある循環器内科・内科・小児科の平光ハートクリニック
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平光ハートクリニック 院長 平光伸也のブログ  hiramitsu.exblog.jp

食後高脂血症

 通常、脂質異常症の診断の際には、12時間以上の絶食の後に血液検査を施行します。その理由は、食後では血中の中性脂肪が上昇するためです。しかし、最近はこの食後の中性脂肪の上昇が問題視されています。中性脂肪は、カイロミクロンや、VLDLコレステロールの中に多く含まれますが、メタボリック症候群や糖尿病の方では、これらを加水分解するリポプロテインリパーゼの酵素活性が低下しているため、食後長時間にわたり中性脂肪が高値となることが分かってきました。この病態は食後高脂血症と呼ばれ、動脈硬化を生じやすい病態と考えられています。
 我々は、メタボリック症候群、高中性脂肪血症の方にファストフード負荷を行い、血液中の中性脂肪を経時的にチェックする試験を行いました。その結果、写真のように血清がどんどん濁ってくる症例が多数いらっしゃることに気づきました。我々日本人は、古くから野菜や魚をよく噛んで食べ、長い小腸を有効に使って栄養を取る民族だったと思われます。しかし最近は食生活が西洋化し、脂肪分、糖分が多く摂取するようになったため、小腸近位部から急速に栄養が吸収されるようになり、食後高脂血症が増加しているのではないかと考えています。
 今後我々は、先祖が食べていた日本食を見直し、急激な食生活の欧米化による心血管疾患の増加を予防する必要があると感じました。
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写真左から、ファーストフード食事前、食後2時間、食後4時間、食後6時間の血清
by hiramitsu-hc | 2010-10-20 09:53 | 脂質異常症について | Comments(0)
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