今、『それぞれの伊勢湾台風』という、とても貴重な映画が上映されています。今年は、伊勢湾台風から55年目となります。名古屋市の南部、特に南区は、伊勢湾台風により甚大な被害を受けました。私は、当時生後3ヶ月でしたので全く記憶はありませんが、父から色々な話を聞いていたので、その恐ろしさは心の奥底に刻み込まれています。この映画は、名古屋だけでなく、奈良県、福井県、静岡県など各地の被災者から詳細な聴き取りが行われ、現存する写真や映像を元に作成された貴重な記録映画です。南区は、高潮により名古屋港の貯木場から大量の材木が流れ込み、ほとんどの家屋を倒壊しました。近くの本城中学校の校庭には、数えきれないほどのご遺体が並んだそうです。私たちは、日頃平和な毎日を過ごしていますが、今後は伊勢湾台風を上回るようなスーパー台風が襲来すると言われています。この映画は、私たちに多くのメッセージを与えてくれます。皆さんも是非ご覧になってください。決して、楽しい映画ではありませんが、一度は見るべき映画だと感じました。