11月16日岡山市グランビアホテルにて『心疾患の診断と治療Up to date』が開催されました。肺高血圧の治療で著名な岡山医療センター循環器内科の松原広己先生に座長をしていただき、β遮断薬の使い方についての講演をさせていただきました。岡山市内を中心に50名ほどの先生が集まられ、熱心に講演を聴いていただけました。β遮断薬は古いお薬ですが、心不全に使用できるようになり現在脚光を浴びています。ビソプロロール(メインテート)は、今まで我が国では心不全の適応が通っていませんでしたが、厚生労働省のドラッグラグを解消するための新しい制度により、臨床治験の結果を待つことなく、心不全の保険適応を取得しています。我が国においては、高血圧、心筋梗塞、心不全に対してβ遮断薬の使用頻度がとても低い状況ですが、今後は積極的に使用すべき薬剤であると考えています。今後も全国の先生方にβ遮断薬の使用の啓蒙を行ってゆきたいと考えています。